美しい海岸線とアイスランドを代表する氷河が魅力のアイスランド南部。

ラーキ山やヘクラ山といった大きな火山が多く、度々溶岩が流れ出すので、フィヨルドのような複雑な海岸線ではなく、なだらかな海岸が続きます。ブラックサンドビーチをはじめ、黒砂のビーチが続いています。

また、このエリアにはヴァトナヨークトル氷河やミールダールスヨークトル氷河といったアイスランドを代表する氷河が多く、ここから溶け出した水がやがて勢いをましていくつもの滝を生み出していきます。

内陸部に足を踏み入れると溶岩台地や火口群が広がり、溶岩によって作られた独創的な風景を見ることができます。(ただし、これらの素晴らしい風景を見られる内陸部は4WDがないと移動が難しく、またガイドなしで動くのが危険なエリアも少なくないので、ツアーを利用することをおすすめします。)

アイスランドの自然が感じられる南部エリアは是非アイスランドに訪れたら立ち寄ってみましょう。

 

セーリャラントスフォス

アイスランドで最も有名な滝の一つで、裏見の滝とも呼ばれています。某企業のCMでも使われているほか、パソコンのデスクトップ画面などにも使われることがあるため、名前は知らなくても、画像は見覚えがあるという人は多いのではないでしょうか。

落差65mの滝で、滝の下が断崖で、空洞を形成しています。(この断崖は太鼓の時代には海岸線だったそうです。)その空洞に向けて歩道が通っているため、滝の裏側を歩くことが可能で、夕日の落ちる海岸を背に目の前を流れ落ちる滝の姿は絶景そのものです。

世界的にも珍しい空をバックに水流を眺めることのできる滝のため観光客も多いスポットですが、観光の際には以下2点に注意しましょう。

①滝の水しぶき
滝の裏側にいくまでにかなりの量の水しぶきを浴びることになるため、カメラが水に濡れないように気を付けましょう。レインコートを用意しておくことをお勧めします。
②通路の凍結(冬季のみ)
冬季に訪問する場合には、滝の水しぶきが凍結して、通路や手すりが凍結します。かなり滑るので、グリップのいい靴を用意するか、アイゼンなどを用意しておくことをお勧めします。

 

20130716-_DSC6145_6_7.jpg Behind Seljalandsfoss waterfall

Seljalandsfoss

 

スコゥガフォス

高さ62m、幅25mというアイスランドを代表する滝のひとつ。天気の良い日には吹き上がる水しぶきによって虹がかかっていることも珍しくありません。
滝の右側は丘になっており、滝の頂上まで至る階段が整備されています。頂上には滝を見下ろすことができる展望台が設置されているため、滝の落ち口から迫力の絶景を見ることができますし、展望台まで登らなくとも、丘の中腹から海岸線まで見渡すことができるので、途中まで登ってみるのもオススメです。

広大な平野に切り立った崖、大迫力の落水に架かる美しい虹。緑、水、虹と、美しい自然の織りなす絶景が楽しめる場所、スコゥガフォスは、絶景ポイントだらけのアイスランドの中でも、特におすすめのスポットです

 

 

Take Flight

Skogafoss, panorámica

skogafoss-15

 

レイニスファラ

奇岩が集まる黒い砂浜で、ブラックサンドビーチという名で呼ばれています。
この黒い砂は、玄武岩質の溶岩が含む岩が来たから流れてきて海岸線沿いに残り、現在のような地形になったといわれています。このあたりの海岸線一帯には洞窟が多く残っており、断崖にはパフィンやフルマカモメといった鳥類が多く、バードウォッチングも楽しめるスポットとして有名です。

海岸から見える巨大な岩塊は「レイニスドラゥンガル」と呼ばれる岩柱で、高いものは66mにもなります。このほかにも、周辺の海岸には奇岩が多く、岬のように突き出たディルホゥラエイは、先端の高さが約120mもある巨大な岩で、アイスランド語で「扉の穴」という意味です。その名のとおり、岩の先端近くに大きな空洞があり、小さな船ならその穴を通り抜けることができるほどの大きさで、腕自慢の飛行機パイロットが小型機で穴を通り抜けたという逸話も残っているほどです。

 

Islandia - Reynisfjara

Reynisfjara beach 21b

Reynisfjara

reynisfjara

奥に見えるのがディルホゥラエイ

 

 ヴァトナヨークトル氷河(ヴァトナヨークトル国立公園)

ヴァトナヨークトル氷河はヨーロッパ最大の氷河であり、総面積8100㎡とアイスランド国土の約8%を占めています。氷の厚さは平均で400m、最も厚いところで1000mにも達しており、決して氷が溶けきることはありません。
映画『トゥームレイダー』』『007ダイ・アナザー・デイ』『バットマン・ビギンズ』などのロケ地としても使用されたヴァトナヨークトル氷河は、名前は聞いたことがなくても、見覚えがあるという方は多いのではないでしょうか。

そのヴァトナヨークトル氷河では、スノーモービルツアー、氷河トレッキングなど様々なアクティビティを楽しむことができます。また、近年では、冬季(11月~3月)限定ですが、氷の洞窟ツアーが人気を集めており、観光の目玉の一つとして注目されています。

ちなみに、ヴァトナヨークトル氷河は遠く離れたフェロー諸島北端の最高峰スラッタラタンドゥル山(標高882m)から肉眼で見ることができます。その距離はなんと550kmであり、ギネスブックにも認定されているほどです。

Svartifoss waterfall

VATNAJOKULL

Fjallsárlón reflections

 

ラーカギーガル火口群

スカフタフェットル国立公園の中にある火口群。

1783年、地下水がマグマに触れて水蒸気爆発が発生し、長さ26kmにわたって割れ目ができ、130もの火口が誕生しました。この噴火はスカフタ川の炎と呼ばれ、約15 km³の溶岩と0.91km3の火山灰が発生しました。溶岩の噴出は5か月で終わりましたが、噴火自体は8ヶ月に渡り断続的に続き、それによりアイスランドのほとんどの家畜が死に、当時の人口5万人のうち1万人もの人が餓死したといわれています。

また、影響はアイスランドにとどまらず、噴火により発生した火山灰や毒ガスがヨーロッパにまで飛散し、その後数年間にわたって異常気象をもたらしたといわれています。

現在も整列する火口群を見ることができ、それらは淡い緑に覆われていますが、当時は130もの噴火口が噴火し続けていたと思うと、自然の脅威を感じてしまいます。

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Lakagigar

Lakagigar