アイスランドはツアー参加が一般的
街から離れたところに見どころがあることが多いアイスランドでは、送迎やガイドがついたツアーで訪れるのが一般的で、多くの観光客もツアーを利用しています。
ツアーは現地の代理店に訪問して予約することもできますが、各社HPから直接予約することもできます。市内観光ツアーなどの半日観光ツアー以外は当日予約して当日参加するということは難しいため、時間を有効活用するためにも、事前に予約しておく方が無難です。
なお、日本からも予約できるサイトはありますので、後ほどまとめてご紹介します
ツアーの種類
アイスランドで催行されているツアーは大きく、観光ツアーとアクティビティツアーとパッケージツアーの3つに大別され、それぞれ2~3時間程度のものから半日、1日、1泊2日等幅広く用意されています。また、観光ツアーとアクティビティツアーを組み合わせたものもあり、その種類は100種類以上にも及びます。
観光ツアー | 各観光地を巡る一般的なツアー。日帰りが多いが、南部や北部など遠隔地の場合には宿泊付きのプランもある。 |
アクティビティツアー | アイスランドのアクティビティを体験するツアー。2~3時間程度のものがメインとなる。 |
観光&アクティビティ | 観光地への観光とアクティビティ体験をセットにしたツアー。日帰りのものがメインとなる |
パッケージツアー | 3~7泊程度で複数のツアーを組み合わせたツアー。ツアー会社によってはオリジナルのプランを作成してくれるところもある。 |
ツアーの予算
ツアーの価格は行き先や所要時間、ツアーの内容次第で当然異なってきますが、目安としては以下のように考えられます。
- 行き先が出発地の近郊でツアー時間の合計が10時間以下 10,000~15,000円
- 行き先が出発地から離れており、ツアー時間の合計が10時間超 15,000~25,000円
- オーロラ観測等の複数名で参加可能なアクティビティ 6,000~10,000円
- スノーモービル等の実施場所が限られており、1名につき1台必要なアクティビティ 20,000~50,000円
また、ツアーの価格については、各社のツアー内容により多少前後しますが、そこまで大きな差はありません。そのため、自分の行きたい場所や参加したいアクティビティがツアーに含まれているかどうかで判断してしまっていいでしょう。
ツアー参加の流れ
アイスランドのツアーは少し独特の文化があります。なれればどうということはないのですが、初めて参加する場合などには不安になることもあるかと思いますので、流れをここで予習しておいてください。管理人はGLAY LINE社とGuide To Island社の2社に参加してきましたので、そこでの体験をもとに記載します。
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ツアーの申し込み
ツアーは代理店の店頭でも、ツアー会社のHPでも申し込むことができます。その時に、参加日程と人数およびパスポートを提示します。ここまでは一般的なツアーと同じなのですが、独特なのが、滞在しているホテルを伝える必要があります。これはアイスランド独特のピックアップ制度によるものです。
それらを伝えた後は、料金の支払いをしてチケットを受け取ります。チケットはレシートのようなものが発行されることもありますし、A4の紙が手渡されることもあります。
ここで発行されているチケットはツアーの参加に必要となることがあるので、当日忘れずに持参するようにしましょう。 -
ピックアップ
ツアー当日はホテルの目の前までピックアップ車が迎えに来てくれますが、留意すべき点もあります。それは、ピックアップタイムは時間通りには来ないということ。日本の電車やバスみたいに時間通りに来ないということは、海外だと一般的ではありますが、比較的先進国であるアイスランドでも例外ではありません。ピックアップは出発時刻の30分前に設定されていることが多いのですが、早いとピックアップ時刻の15分前、遅いと30分遅れということもあります。早い分には呼びに来てくれるので、問題ない(といっても、準備を早めなければいけないですが)のですが遅いとピックアップがもう終わっているのではないかと不安になると思います。そのようなときは、チケットに記載されている連絡先に連絡を入れるようにしましょう。電話はロビーでいえば対応してくれますが、安ホステルの場合には早朝の場合ロビーに人がいない場合もありますので、メールアドレスを聞いておくようにしましょう。筆者はピックアップが30分ほど遅れたときにはメールで問い合わせをして、ピックアップが遅延いることを教えてもらいましたが、知っているか知らないかでは心の持ちようが変わってくるので、問い合わせ先は確保しておくようにしましょう。
また、早朝は複数のツアーのピックアップ車で溢れていることがあります。基本的にはドライバー(もしくはガイド)が呼び掛けてくれますが、ピックアップをスムーズに進めるために、申し込み時のレシートを提示する等をするようにしましょう。 -
ターミナルで乗り換え(ツアー規模による)
ピックアップ車に乗った後は、ツアーの規模によっては、ターミナルで乗り換えを行います。筆者が参加したGLAY LINE社のツアーのうち、参加者の多いゴールデンサークルツアーでは、大型バスに乗り換えましたし、参加者は少ないものの、悪路を走るスナイフェルスネース半島ツアーの場合には4WDのバギー車のようなものに乗り換えました。
その際に、ターミナルでチケットの提示が必要となるため、ツアーには忘れずにチケットを持参するようにしましょう。
なお、他方で、Guide To Island社の南部アイスランド1泊2日ツアーに参加した際には、ピックアップ車=ツアー車となっていましたので、必ずしも乗り換えが必要なわけではないということは留意しておきましょう。 -
昼食はツアー代には含まれていないことがほとんど
ランチはツアー代に含まれていないことが多いので、観光地に併設されているレストランで摂るということが多いと思いますが、ほかのツアー客も同様の状況となりますので、昼時は大変混雑するため、観光時間が削られるといったこともあります。
食事の時間をずらす、もしくは事前にサンドイッチや非常食を持ち込んでレストランでは座席だけ利用する等にしておいた方がゆっくり見て回ることができるでしょう。
また、トイレは観光地にあることは少ないため、レストランやカフェで休憩する際に利用するように心がけるといいでしょう。なお、ほとんどのトイレは無料ですが、一部有料のところもあるので、100ISK程度持っておくといいかもしれません。 -
観光地では集合時間厳守が基本です。
ツアーに参加した際に一つの観光地での観光時間が押した場合には、終了時刻が遅くなるというのが一般的だと思いますが、アイスランドは事情が異なり終了予定時刻を守ることを最優先に考えます。そのため、一つの観光地で予定時間をオーバーした場合には、ほかの観光地での観光時間を短縮することが多いです。
同じツアーの参加者の方にもご迷惑をかけてしまうことになるため、指定された集合時刻は厳守するようにしましょう。 -
解散時は宿泊しているホテル「周辺」で下されます。
アイスランドのツアーは終了時もホテルまで送ってくれますが、ピックアップのときとは異なり、ホテル数か所まとめて一つのポイントで下されることも少なくありません。
また、降ろされる場所もまちまちなので、ホテルから徒歩10分くらいのところに降ろされたこともあります。数回参加した中では、大型バスに乗るような参加者の多い場合にはまとめて降ろされることが多かったですが、参加者が少ない場合にはホテル前まで送ってもらえたことが多いように思います。
なお、どこで下されるかわからないため、Google Mapを使えるようにしておくことをお勧めします。
主なツアー会社と選び方のポイント
アイスランドのツアー会社はまだ日本語対応しているところはあまり多くありません。ただし、以下に記載の3社を押さえておけば、大体のツアーは網羅できているといえます。特に、Guide To Iceland社はアイスランド最大のツアー取扱代理店であり、大抵のツアーはこのサイトで検索することができます。
まずはここでツアー検索をして、もし希望のツアーが見つからない場合にほかのサイトに探しにいくといいでしょう。
Guide to Iceland社 | アイスランドで最大のツアー検索・予約サイト。扱っているツアー数も圧倒的で、各地への日帰りツアー、宿泊ツアー、アクティビティ、パッケージプランなど総数200種類以上。加えて、観光に関する有益な情報を多数提供している。また、最安値を保証しており、他社で自社よりも低価格のツアーがあった場合には返金するサービスを実施している。それらのサービスが功を奏し、一般投票で「ウェブサイト・オブ・ザ・イヤー」を受賞しており、2017年からはレイキャビーク市ともオフィシャルパートナー契約を締結している。 |
14000種以上の海外・国内ツアーを最低価格で予約できる現地ツアー専門予約サイト。最低価格を保証しており、自社よりも安い価格がある場合には、その価格へ変更するサービスを実施している。アイスランドのツアー取扱数は約100種類と豊富で、各地へのツアーやアクティビティがバランスよくラインナップされている。また、口コミの体験談も豊富でツアー選定するうえでとても有益な情報を提供してくれる。 | |
Icelandream社 | Reykjavik Excursions社のツアーを日本語での予約対応を行ってくれている会社。アイスランドに関する各種情報提供も行ってくれている。 |
また、上記サイトでも希望のツアーが見つからない場合は、現地のツアー会社をあたるといいでしょう。以下に記載しているのは、現地の特化型のツアー会社です。すべて英語表記となっていますが、Google Chomeで開いて日本語翻訳すれば、そこまで苦労することなく予約することができます。(クレジットカードでオンライン予約できます)
ARCANUM社 | 氷河観光に特化した会社。スノーモービルツアーや氷河トレッキングツアーを主に扱っている。 |
Gateway to iceland社 | 少人数でや小グループでのツアーを専門としている会社。期間を指定すればプライベートプランのプランニングもしてくれる。トリップアドバイザーで毎年優秀賞を取っている安心感のある会社。 |
Solhestar社 | 牧場が経営する乗馬専門のツアー会社。ゴールデンサークルなどとの組み合わせたツアーも提供する。 |
viking rafting社 | ラフティングやカヤック等の水場でのアクティビティを提供する会社。経験豊富なスタッフと品質の高い器具を用意しており、アイスランドで唯一国際ラフティング連盟認定企業として高い品質を評価されています。 |
elding社 | アイスランドでも老舗のホエールウォッチング会社。パフィンウォッチングやオーロラクルージングなども提供している。 |
EXTREAM ICELAND | スーパーブルーで有名な氷の洞窟ツアーを取り扱っている数少ない代理店の一つ。現地集合の当日ツアーも、レイキャビークからの宿泊ツアーも取り扱っている。また、それ以外にも各地をヘリコプターで上空から観察するヘリコプターツアーや犬ぞりツアーなどユニークなツアーを取り扱っている。 |
Reykjavik Excursions社 | アイスランド最大規模の代理店の1つ。40年以上のツアー経験をもとに、ゴールデンサークルや南部アイスランド、スナイフェルスネース半島等の各地へのツアーやブルーラグーンの入場券に加え、乗馬やスノーモービル、氷河トレッキング等の各種アクティビティを提供している。半日~日帰りのツアーが中心。 |
Grey Line社 | Reykjavik Excursions社と並ぶ、アイスランド最大規模の代理店の1つ。Reykjavik Excursions社同様、各地への日帰りや宿泊付きのツアーやアクティビティなど約60種類にもおよぶ様々なツアーを提供しているが、宿泊付きのプランを扱っているというところは特徴的。また、北部の街アークレイリへの片道バスチケットの販売もしている。 |
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